年間レポート2020
2022.05.13更新
2020年度のアニュアルレポートを作成しました。
慣れない作業で不充分なところもあるかと思いますが、
NPO法人ぴゅあの活動を少しでも知っていただくために
心を込めて作成しました。
ご覧いただけましたら幸いです。
各施設の利用状況
生活介護 ぴぃーす
ぴぃーすの特徴は医療的ケア、特に人工呼吸器等、高度な医療的ケアに対応していること、多様な障がい特製のある利用者同士と過ごすことです。
- 開所4月の利用者契約数は12名。そのうち医療的ケア(呼吸器含む)のある利用者は6名でした。
- 2019年中央特別支援学校卒業生4名が、卒業後の通所先に困るなか、ぴぃーすの開所によりスムーズに移行ができました。
- 職員はサービス管理責任者、看護師、生活支援員。自家給食を提供するため、厨房がいることも長所の1つです。
- 職員には元特別支援学校教諭、幼稚園教諭、保育士、当事者の親も在籍し、多方面からの知識を取り入れて療育活動を充実させ、ぴぃーすらしさを作り出せるよう心がけています。
心のバリアフリー活動
NPO法人ぴゅあでは、「どんな人も人間らしく心豊かに生きることができる共生社会の実現」を達成するために、福祉事業のほか「心のバリアフリー活動」も柱に据え、力を入れています。
心のバリアフリー活動は、出前授業や外部活動を通じて、重症心身障がい児・者の理解啓発と人材育成のために行っている事業です。
- 「出前授業」「心のバリアフリーイベント」はコロナ禍のため中止
- 重症心身障がい児・者の理解啓発のための活動に参加しました。
- ぴゅあが主体として開催するイベントも予定がありましたが、利用者に限定したイベントに変更しての実施となりました。
活動の記録
2024.07.03
2020.09.30
2020.07.20
職員について
11 名
サービス管理責任者、看護師、生活支援員のほか、自家給食を提供しているので厨房も居ります。
元特別支援学校教諭、幼稚園教諭、保育士、当事者の親も在職し、多方面からの知識を取り入れて療育活動を充実させ、ぴぃーすらしさを作り出せるよう心がけています。
寄付について
寄付総額 1,783,791 円
寄付件数 536 件
たくさんのご寄付、心より感謝申し上げます。いただいた寄付金は利用者の生活の充実のために活用させていただきます。
今年度購入したものの一部は以下のような物品です。
EX酸素飽和度測定機器(2台追加購入)、非接触型体温計(5本追加購入)、ルンバ1台、大型スクリーン用の白い布、カーテンレール、トランポリン、加湿器、感染対策用品、制作活動用品、園芸用品。
2020年を振り返って
2020年4月1日いよいよ「生活介護ぴぃーす」がスタートしました。
悲願だった「ぴぃーす」の建物が完成し初めて訪れた際は、なんだかドキドキしながら角を曲がり、白くて新しい建物が目に飛び込んできて、送迎車のぴゅあの文字とイメージマスコットのぴぃーちゃんを見た瞬間、これまでの様々な思いが溢れ、涙が出たことを今でも覚えています。
待ちに待った新たな門出、「ぴぃーす」の開所でしたが、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言の発令があり、法人としてどのような対策をとっていくかなど、様々な対策に追われ悩まされた1年でもありました。
ぴぃーすが基本在宅医療となったことにより、利用者、家族には混乱やご苦労をおかけしたことも多々あったかと思います。また現場の職員にも、利用者と慣れない中で、未知なるウィルスへの感染対策に大変な苦労をかけた1年となりました。それでも皆様のご協力のおかげで、この1年感染者が出ることなく「ぴぃーす」を運営できたことに心より感謝申し上げます。
とはいえ新型コロナウィルスはまだまだ収束の時期が見えない中で、法人といたしましては『福祉は最後の砦とならなければならない』と言われるように、利用者家族に寄り添うことを第一に考えていけたらいいと思っています。ただこの思いを実現していくには、一人ひとりの意識を高めお互いに協力していく気持ちが大切なのではないでしょうか。先行きは不透明ではありますがあと少しと信じ、みんなで乗り越えて行けたらと思います。そして何よりも1日も早い収束を願うばかりです。
さて2020年4月「ぴぃーす」が開所し、法人はこれまでの静岡市からの委託事業に加え事業所を立ち上げることになりました。私自身も娘が「ぴぃーす」に大変お世話になり、本人がやりがいを持ち毎日生き生きと通所している姿を見て大変嬉しく思っています。
昨年度は新型コロナウィルス感染防止のため、これまで行ってきた出前事業を実施することができませんでした。重症心身障がい児者が地域で暮らしていることをご存知の方が少なく、また専門職の方でも実はあまり関わったことがないというお声をよく耳にします。そんな中でまず知っていただくために、出前事業を行うことはとても良い機会だと思っています。
NPO法人ぴゅあはこれからとしましては、委託事業である出前事業を続けていくこと、そして様々な問題に、少しでも寄り添うことができる事業展開を目標にしていきたいと思っております。また静岡市のCCRC推進事業の一環としての活動が少しずつ実現できるようになったらと考えております。
歩み始めたぴゅあの「ぴぃーす」ですが、「ぴぃーす」の開所はゴールではなく、今後はさらなる課題、親亡き後の問題にも取り組んでいかなければなりません。
引き続き皆様には変わらずのご指導ご支援のほどなにとぞよろしくお願いいたします。
理事 西澤浩子